その1の続きです。

 早くイラストマスターになりたい、そう思ったのはいいのですが、結局候補生のまま活動停止へ。その理由は、昇格システムにありました。

イラストマスターになるための条件

 昔の話なので現在とは条件が異なっているかもしれません。

 当時は、月に一回イラストマスター昇格のチャンスがありました。でも、すべての候補生にチャンスがあるわけではありません。その月に一定数以上の作品を納品する必要があったのです。

 私は手が遅いため、どうしてもこの条件がクリアできませんでした。何しろ経験が少ないですから、ちょっとしたことでも資料を探す必要があります。

 「ティアラをつけたドレス姿で弓矢を持っている」というような依頼だったら、ティアラ・ドレス・弓矢それぞれの資料などを検索して探し、それからポーズなどを考えて……という具合です。
 デッサン崩れも心配だし、ラフを描いたら時間を置いて見直ししないと…なんてやってましたので、週にバストアップを1枚程度しか納品できませんでした。

コストと報酬

  時間をかけて一枚一枚を描いていくのは楽しいものです。しかし、候補生の報酬はそれほど多いものではありませんから、ゆっくり描いていると時給100円以下に。

 しかもそのままのペースで続けていく限り、私は絶対にイラストマスターには昇格出来ない…ということで、候補生のまま活動を停止することを選んだのでした。

 ちなみに、当時イラストマスターの報酬もそれほど高いものでは無かったようです。ただ、自分で価格設定の引き上げが可能なようでした。人気のある絵師さんなら、労力に見合う価格で依頼を受けることができたのかもしれません。

      

経験・経歴になる

 そんな感じで中途半端に終わった候補生生活ですが、それでもやっておいて良かったなーと思います。
  イラストの依頼を受ける際に、「職務経歴書」の提出を求められたことがありますが、その時に一応、トミーウォーカーのことを経歴として書かせてもらいました。
 空白ばっかりだと、なんとなく気まずいですからね……。ちょっとしたことでも、書ける項目が多いとやはり助かります。

 そんなメリットなんかもあるので、私と同じようにイラスト仕事の経験が少ない方は一度試験を受けてみると良いと思いますよ。
 
   

怪しくなかったよ

 大事なことを書き忘れていました。トミーウォーカーは怪しくないです。検索していらっしゃる方が、一番気にしているのはそこかもしれないですよね。

 私は過去に「某出版社のイラストコンテスト」で釣られかかった経験がありまして^^;、トミーウォーカーを受ける時もちょっと疑いの気持ちがありました。

 勧誘とかされてもイヤですし、受験料を要求されたらどうしよう…と色々考えたり。いざとなったらメアド変更しなきゃ、とか。

 しかし実際には勧誘も無いし、もちろん試験には費用なんてかかりませんでした。そして合格後にイラストを納品した分もキッチリお金が振り込まれました。

 すべて変なことなし、真っ当な内容でしたので、気軽にオススメしています。

 当然といえば当然、当たり前のことです。しかし、世の中には「コンテスト」と偽って通信講座へ勧誘するような会社もありますからね……。


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